グローバル・ナビにマジカル・ナンバーがあるのをご存知ですか?

マジかっ

メニューは【7】以下に抑えるのがよい

Google もそれを守っています。

弊社のサイトでも、ご覧のとおり7要素に限定しています。

ラッキーセブン、週七日、七つの海、七色の虹、無関係ではないかもしれませんね。

マジカル・ナンバー「7」は、米国の心理学者 George Armitage Miller 博士の “The Magical number seven, plus or minus two: some limits on our capacity for processing information” という1956年の論文に基づいています。この中で、「一度聞いただけで直後に再生するような場合、日常的なことを対象にする限り記憶容量は7個前後になる」ということが示されています。

お客様には言わない約束の業界なのですけど、ここを拠り所にしてデザインするのが、ウェブの世界でも密かな常識です。もし、頼りないディレクタだったら、「ミラー博士、知ってる?」と鎌を掛けてみるのもアリです。我が社にはやめてね(爆)。

できるディレクタは一味違う答えを返す

もちろん、無駄に増やすのは愚の骨頂ですし、博士も “plus or minus two” と書いているとおりで、可能なら「5」に抑えるとよりよいと言われています。

その根拠は、2001年、Nelson Cowan という心理学者が、”The magical number 4 in short-term memory: A reconsideration of mental storage capacity” という論文で「4±1」を主張したことにあります。

「なぜ、ゴレンジャーやももクロが5人なのか分かりますか? 日本人には5くらいが丁度いいんですよ」と返してくるディレクタだったら、ぐうの音も出ません。

カラバリにもお約束がある

2000年に Sheena Iyengar 博士が提唱した「ジャムの法則」というものがあります。

選択肢が多いときは、少ないときよりも判断を下しづらくなるというもの。6種類のジャムを並べたテーブルと24種類のジャムを並べたテーブルの2つを用意したところ、どちらのテーブルでも試食をした人の人数は変わりませんでした。しかし、最終的にジャムを購入した人の割合を見ると、6種類揃えたテーブルの場合は30%、24種類のテーブルではなんと3%、と非常に大きな差が開いてしまった結果から導き出した。選択肢を少なくすることで、顧客のストレスを減らす販売戦略の根拠となっている。

「24より6」というのは、商品画像でカラーバリエーションを表現する際に参考になるでしょう。ただし、「6」も相対的有利に過ぎません。亀の甲羅より硬い(堅い)のは、『欲張り過ぎると裏目に出る』ということです。

ちなみに、彼女のウェブサイトのグローバルナビは「8」ありますね。^^;

動的にすることで数の不足を補って余りある

本コラムでお伝えしたい趣旨は、数ではありません。

ダイナミックであること

それがゆえに「何をどう表示するか」です。

Google の検索結果画面を改めて眺めてみてください。

Googleのダイナミック・ナビゲーション

「ショッピング」の位置に注目です。検索フレーズに連動して移動しています。まさに「訪問者を見ているダイナミックなナビゲーション」です。検索する人が何を求めているか、Google は知っています。

この考え方を、EC のサイトにも採り入れるべきです。

買物客がサイト内検索に入力した検索フレーズと連動して、メニューが最適な形に変われば、コンバージョンが上がります。ナビゲーションなのですから、迷わせないことが全てです。

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